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二本目のポートラについて

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午後の温かい光の中、淡いピンクの壁に立てかけられた自転車。
旧市街、午後

二本目は一本目よりあたたかく上がってきた。今回はシャドウで測って一段ほど多めに露出した。このフィルムはそれが好きらしい。ハイライトは飛ぶというより光り、肌の色は(このロールにはほとんど写っていないけれど)おいしいパンの色になる。

未来の自分へのメモ

  • 午後はレンズフードをつけること。フレアがきれいなのは一度目だけで、二十枚目にはうんざりする。
  • コマ番号を書き留めること。「壁がいい感じのやつ」は整理方法ではない。
  • 自転車を見るたびに撮らないこと。このロールには自転車が六台写っている。六台も。

壁

坂の下に、一日に四十分ほどしか日の当たらないピンクの壁がある。二年間その前を通っていたのに、気づいていなかった。今回は待ってみた。光が通りをゆっくり降りてきて、誰かが静かに扉を開けていくようだった。

自転車は私のものではないし、動かしてもいない。持ち主は停める場所を選ぶ目がある。

フィルムは、いまではほかの何もしないやり方で人を待たせる。光を待ち、ロールが終わるのを待ち、ラボを待つ。スキャンが届くころには撮ったものの半分を忘れていて、開くのは少しだけ自分から届いた手紙を読むのに似ている。